戦争の行く末

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静寂が漂う大聖堂内。以前来た時の集会の熱気はなく、勿論外の戦場の熱気もここまで届くことはない。 『身を潜めることはできなさそうだな』 光刀の言う通りだった。 大聖堂内を見渡す限り、隠れるようなスペースは無さそうだ。 集会の時に神と三国志が立っていた高い壇上の裏に行くことも考えたが、敵に見つかった時に全く逃げ場がないため、危険性が極めて高いと判断できる。 ましてや、敵は俺の存在に気付いているんだもんな。 この大聖堂内は隈無く俺の姿を探すだろう。 『どうするんだ?』 わからない。敵は何人いるんだ? ────ガチャッ 一度閉めた大聖堂の扉が、僅かに開かれる。 『確定的ではないが、おそらく一人だ』 一人か……。 警戒して入ってこないのだろうか? 僅かに開かれた扉は、それ以上開かない。 『ヒャハハハハハハハ!』 扉が開かれないことに、一瞬だけ油断をした時、内部には薄気味悪い声が響き渡った。
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