戦争の行く末

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局長の体内から感じる禍々しく夥しい命力。 推定だが、あの命力の密度だと、局長室どころか新撰組屯所の上部を吹き飛ばすだろう。 それでか。新撰組屯所の低層に卑弥呼の部隊を配置し、上の方に隊士がいなかったのは。 おそらく外に立っていた隊士達も死を覚悟していたのだろう。 敗北イコール死か。 元々大きい局長の体だが、それが膨れ上がると天井まで届くのには、そう時間はかからなかった。 時間と戦う中、真田の体の元へ辿り着き、俺はすぐさま神刀を振り下ろし首の切断を行った。 体が消え失せるギリギリのタイミングであろう。 俺は真田の髪の毛を掴み、首ごと持ち上げた。 「ああ!そうです!私、瞬間移動がありました!」 天草はこの危機的状況からの脱出案を閃いたのか、部屋中に響き渡るほどの声で叫んだ。 瞬間移動か。それなら可能だ。 作戦が天草に知らされていないのはそのためか。 能力で容易に脱出ができるからだろう。 「あなたは敵だから助けるわけにはいきません。グッバイ」 そう言い放つと、次の瞬間には天草の気配が消えた。 目の前で膨れ上がる局長の体は、天井から床まで届いた後は押し潰すように巨大化していく。 もうすぐ爆発する。
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