戦争の行く末

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「ふん。一人いれば余裕ってわけか」 土方さんは気に食わなさそうな声を出す。 今は挑発をしないでほしい。 ここは冷静に退くことも検討した方がいいのに。 「ああ。わかった。片付けておく」 私達を完全に無視し、劉備は孫権に返事をした。 その瞳は、まるでこれからゴミの片付けをするかのように人間味が感じられない冷たさを浮かべている。 確かに逃がすのは惜しい。 だが手に負えない状況なのは明らかだ。 一か八か、劉備を一撃で仕留める賭けに出てみるか。 いや。今は私達の状況に油断はしていますが、とてもじゃないけど不意をついて勝てるような相手じゃない。 それでも── 先に仕掛けて、私が死んだとしても、土方さんに何か繋げるようなものを残せるならば……。 思考し、対策が見つからない絶望的な中、無意識に体が動き出す。 そんな時に目の前では信じられない出来事が起きた。 突如、私達と劉備の間に人が出現し、劉備に攻撃を仕掛ける。 何が起きたのかを確認する前に、これまでの経験値から攻撃ということだけは把握ができた。 劉備は吹き飛ばされ、宙に舞う。 そこで私はそれが誰なのか気づいた。 攻撃を終えた後、その人物は目線だけを私達に向けながら口を開く 「随分と疲れているようですね。土方さん」 天草総長だった。
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