戦争の行く末

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■メビウスの輪アジト入口付近 沖田、セス、劉備に接触及びメビウスの輪一般兵との開戦 ─────渋谷和也───── 『右だ!左だ!屈め!』 光刀の指示に従い、攻めてくる敵の攻撃を次々に躱していく。 避けきれない攻撃は光刀の白煙によって補ってもらうが一方的な防戦。 『右後方から視線が二つ。左前方から視線が一つ。狙われているぞ!準備しろ!右前方へ大きく三歩移動し、右を向いて刀を構えろ!』 こんなレベル違いの場所にいるのにも関わらず、まだ怪我を負ってないのは光刀のおかげだ。 光刀がいなければ、とっくに俺は死んでいるだろう。 こっちは攻撃をする時間すら与えられない。 避けて逃げるだけで精一杯だ。 言われた通り、進んだ後に右を向いて刀を構えると、どこからか飛んできた敵の攻撃が刀身に直撃する。 「はあはあ」 俺達の役目は優君とセスさんを守ること。 明らかな人数の違い。 圧倒的に多いメビウスの輪は、劉備と戦う二人に隙を狙って攻撃を仕掛けようとする。 一番隊とセスさんの九番隊は、誰かが命令したわけではないが、二人を守ることを最優先事項に動き始めた。
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