戦争の行く末

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仁も同じ様に鎌を使って攻撃を防いでいる様子が、一瞬だけ視界に入ってくる。 俺よりはるかに防戦がうまいが、攻撃には至らないみたいだ。 でも他の隊士達は違った。 少しずつだがメビウスの輪のメンバーに攻撃を加え、敵は次々に地に崩れ落ちていく。 最早、この状況は麻痺以外の何でもない。 人が大勢倒れていく光景が、罪悪感や喪失感、また命を奪い合う熱気や渦巻く戦火によって生み出される臨場感が、恐怖感や圧迫感など、様々な感覚を麻痺させていく。 みるみるうちに地は、赤い液体と倒れゆく人で埋め尽くされていった。 誠を背負った羽織を着る者だけが、大地に立ち続ける。 こんなに強い者なのか。 人数こそ違うものの、一人一人の基本的なレベルなら新撰組の方が上みたいだ。 その中でも二番隊の組長である伊達さんは別格だった。 「どうしたああ!」 一人だけ離れて、大勢の敵を斬り捨てていた。 しかし、さらなるレベル違いの戦いは離れた場所で行われている。 優君とセスさん。 そして、明らかにそれを勝っている三国志の劉備。 優君が放つ炎を手に纏う籠手で凪ぎ払い、セスさんのカーテンからの変則的な攻撃を巨大な剣で受け止める。 『余所見をするな!次の攻撃がくるぞ!』
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