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認識した直後。目の前の燃え盛る岩に異変を感じる。
というよりは、受け止めていたはずの力が急激に弱まった。
すぐに視線を落とすと、岩の先に小さく氷ついていた。
その大きさは手のひらよりも小さい。
これは……。
瞬くと、燃え盛る電気を纏う岩が、波紋のように一瞬で凍てついた。
そのまま力を失ったかのように地面へ落下する。
次に風神の方へ視線を移すと、新たに作られていた岩も凍りつき、放たれることなく同じように地面へと落ちた。
この能力は一人しかいない。
「ったく。命力も少ないんだから、しっかりしろよ」
何故だ?後方で控えているはずの土方が、何でこんなところにいるんだ?
「家康。一気に最前線まで行くぞ」
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