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三国志を……。
それは信長さんの仇にも繋がる。
そうだ。こいつは信長さんを殺した奴だ。
あの時の出来事は、まるで映像のように頭の中で鮮明に残っている。
はるかが殺された時の憎しみと重なり、心が手応えがない何かに染められていくような気がした。
『おいおい!ふざけんな!コラ!力を均等に使えよ!俺様の力の意味がねえだろ!』
たちまち黒い色が広がっていく。
そうだ。敵は容赦なく殺さなければならない。
白煙は薄れ、代わりに黒煙が刀から多く噴射される。
憎悪の塊。憎しみと復讐。
奪われたらやり返す。
「俺が……」
曹操は振り上げることもなく、拳を握って右腕で俺を殴ろうとしていた。
「あー」
泉のように力が溢れていくのが体全体で感じる。これが命力なのだろうか?
曹操から放たれた右ストレート。拳の大きさは体一つ分。
俺は刀を使い、それを真っ向から防いだ。
「こ、いつ……は殺さなきゃ……」
この時、外で新撰組が大虐殺されていることを知るはずもなかった。
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