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ならどうするんですか?私!
劉備は大きな剣を構えます。
今の状況は一方的な防戦ですね。
動き出した瞬間には、もう眼前に劉備が迫ってくる。
私は死神の翼を羽ばたかせ、その攻撃をぎりぎりのところで躱した。
同じことの繰り返し。
このままだと、いずれは私が追い詰められる形になる。
私が求めるのは、幸運が舞い降りたような勝利じゃなく、実力で掴みとった勝利。
「どうした?攻撃してこないのか?」
完全に顔を覆いきった兜の向こう側では、笑っているような気がします。
カウンターか……。
奴の攻撃を繰り出した直後に、至近距離でなおかつ打撃攻撃が望ましい。
「ふふふ」
思わず笑みが溢れてしまう。
「どうした?何がおかしい」
簡単なことです。
解決策が見つかりました。
私は懐から、エンプティーインジェクションの元となる注射器を取り出した。
これだから私は天才と呼ばれてしまうのです。
今、能力を作り出せばいい。
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