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注意深く鎧を観察してみますが、見たところ外傷などは無さそうですね。
これで効いてないとすれば、どうしますか。
いやこれほどの攻撃力を与え続ければ、必ず効果がでるはず。
見えない何かを掴もうとする時、大事なのは自信です。
劉備が動き出すまでに、まだ時間がある。
私はすかさずミラの方へ視線を向けた。
そこに映ったのは、私の予想に反した光景。
雨のように凄まじい手数。
ブーメランの形をした刃が幾つも宙に舞っている。
圧倒的な速さで、ミラは孫権に攻撃を仕掛けていた。
しかし孫権は、その攻撃を舞うように華麗な動きで避けていく。
三国志相手に、先に攻撃を仕掛けるなんて大したものです。
残念ながら孫権は、まだ能力を発動させていないようですね。
驚くべきなのは孫権の身体能力。
命力を使わずして、ぎりぎりのところでミラの攻撃を避けていく。
違和感。やはり何かに違和感を感じる。
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