勝者と敗者

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「随分と威勢がいいじゃねえか。天草四郎」 劉備は、自身の肉体とほぼ同じ大きなである巨大な剣を構えました。 全身を隈無く纏っている兜と鎧は、その姿を完全に包み込んでいる。 「そんなに自分の姿を隠すなんて、随分と臆病者なんですね。痛いの嫌いですか?」 私は軽く劉備を挑発し、様子を窺ってみました。 「すぐにお前は俺を恐れるさ」 どうやら頭は良くないみたいですね。 残りの命力は、まだ十分ある。 今日はまだまともに戦ってないですからね。 気になるのは背後。 ミラと孫権は距離をとって、互いに牽制し合っている。 やはり牛若丸と卑弥呼さんだけは、瞬間移動で先に連れて来るべきだったか。 隊全員の移動は、さすがに負担が大きい。 なので、とりあえず私だけが来ましたが……。 「戦歴は?」 劉備が私に質問してきます。 新撰組最強と謳われている私ですが、本当は気付いています。 「1892勝0敗」 勝ち数のほとんどは悪人を葬った数字を意味します。 「よく覚えてるな」 局長は本気を出せば、私より上でしょう。 そんなチームだからこそ、私は新撰組にいるのです。 「さて、そろそろ始めましょうか」 私は能力を発動させた。
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