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全身に力が入らず、支えてくれた隊士に寄りかかる形になる。
切断された面が、千切りとった羽織で手早く止血された。
「よくやった!すぐに卑弥呼組長が治してくれるぞ」
周りを囲む隊士達から数々の称賛の声が聞こえてきた。
「敵の武器を確保しろおおおぉ!」
劉備から放たれた巨大な剣を、慌ただしく数人が拾う。
「孫権は傷を負っている!討てええ!」
「早く腕を持ってこい!治療するぞ!」
薄れゆく意識の中、霞む視界の中に卑弥呼さんが俺の腕と光刀を持って映った時、頭の中で確かにメッセージが流れた。
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