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同じ名前が二人?
どういうことだ?
ヒカルとの関係者か?
相手の答えにより、冷静さを失い戸惑う。
「冗談よ」
椅子に座る人物は、楽しそうな表情を浮かべ笑った。
この張り詰めた空気の中で冗談を言い放つ彼女の態度は、これまでに幾つもの死線を潜り抜けてきたのだと容易に想像がつき、明らかに格上であることを悟らされた。
まあほとんどが俺より格上なわけだけど。
「さあ。入って。別に殺そうとか、そんな気持ちはないから」
その言葉で吸い寄せられるように、足を一歩前に踏み出す。
支えている卑弥呼さんが、強く俺を制止した。
「その前に……。あなたの名前は何かしら?」
扉の向こう側で椅子に座る人物は口を開いた。
「シャルキーよ」
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