ウバ-Uva

11/41
前へ
/41ページ
次へ
****************** 「もうっ。信じらんないっ」 授業が終わって着替える段階になり、 瞬の言葉を思い出して一人赤面した。 もう、恥ずかしすぎる! 「鞠弥ぁーっ。  混んでるから、先戻ってるよ?」 初心者クラスはビート板やヘルパーを片付けるので、 上級者クラスより終わるのが遅い。 というより、更衣室が混むので、 先生が意図的に、 時間差で授業を終えているようだ。 着替え終わった子と話していたから、 鞠弥は余計に遅くなっている。 「分かった。教室、行ってて」 いつもは入口で待っていてもらうけど、 今日は残念ながら雨模様。 屋根のない場所で待たせるわけにはいかないので、先に帰ってもらった。 それが。 こんなことに、なるなんて――
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

185人が本棚に入れています
本棚に追加