ウバ-Uva
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「……見つけた」 「!」 雨音で足音が聞こえなかったらしい。 いきなり現れたその姿に。 「やだ……見ないでっ……」 もう、どうしようもなくて、 ただギュッと目を瞑った。 「おいで……見ないから」 かすかに届いたその声が。 本当に、本当に優しくて。 「ほら」 声と同時にかけられたぬくもりは、 目を開くと、ブレザーだと分かった。 「こうすれば、見えない」
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