ウバ-Uva

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****************** 「ありがとうございます」 竜也から受け取ったのは、 湯気のたったティーカップ。 保健室で用意された服を着ている間に、 どこかで淹れてきてくれた紅茶だった。 「類部長にもらってきた。今日の分」 濃い茶葉の香りと、 ミルクの甘みが心をほぐしてくれる。 「今日はウバだったんだ。  あったまるのに、ちょうど良かった」 茶葉の説明も聞いてきてくれるのが、 竜也らしくて嬉しかった。 この人はどこまで優しくて、 細やかな配慮に包まれているのだろう。 「邪魔するぞ」 旨そうなもん飲んでるな、とやって来たのは勝だった。
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