ウバ-Uva

38/41
前へ
/41ページ
次へ
使っていないベッドのカーテンを閉め、 竜也はすぐに着替えて戻ってきた。 それも一瞬の気がしたが、 勝はその間に紅茶を手にしていた。 正確には、神谷先生が用意したようだ。 「さて、と。白木、今回の件だが。  ……どこまで騒ぎにする?」 「どういう意味ですか?」 「プールと校舎の出入口には、  当然、監視カメラがある。  慎と賢が見つけたよ、怪しい4人組」 何故、監視カメラの映像を、 生徒が見ているのかは、 尋ねてもきっと無駄なのだろう。 苑海に事情を聞いて、対処し、 彼らはすでに犯人を見つけたのだ。 「渡瀬先輩は、会ったんですか?」 竜也が鞠弥を見つけてから、 校内はクラス待機が解除されたそうだ。 ただし、放課後の部活動は禁止され、 生徒たちはすぐに帰された。 ――鞠弥たちのクラス以外。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

185人が本棚に入れています
本棚に追加