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とてもとても見せられたものじゃない。
そんな事実を今さら確認し、
胸の内で呟いた。
水泳の授業はレベル分けされている。
当然、鞠弥は初心者クラスで、
運動神経抜群の苑海は上級者クラス。
間にもう2クラスあって、
プールを2レーンずつ使用する授業が行なわれていた。
プールサイドで苑海と別れた鞠弥は、
こっそり溜息をついた。
2学期の頭、つまり9月には、
なんと『水泳大会』が開かれるのだ。
それまでに泳げるようにならなければ、
散々な姿を皆様に曝け出すことになる。
散々な姿。つまり、これだ。
――腰にヘルパー、手にビート板――
見るからに、
「泳げません」と訴えているスタイル。
「……いやぁーっ」
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