ウバ-Uva

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「何が?」 「きゃっ」 「どしたの?」 びっくりして振り向くと、 瞬がニコニコと笑っていた。 プールサイドへは、 シャワーを浴びてから出てくるので、 まさに『水も滴るイイ男』状態だ。 「ビート板抱えて唸ってるけど、  水泳、憂鬱なんだ?」 「だって、苦手だから」 鞠弥が唇を突き出すと、 アハハと軽い声が返ってくる。 言うまでもなく、瞬は上級者クラスだ。 鍛え方が違うのか、体付きも、 クラスの男子の中では群を抜いている。 遠巻きに女子たちが色めきたっていた。
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