戦争の終わり。メインストーリー-2

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─────近藤勇───── 神が従えるポセイドンの口の中には、これまでで一番のエネルギーが溜め込まれる。 さらに神の左手には、吹き飛ばす能力を放つための命力が練り込まれていた。 虎徹に注ぎ込んだ心力。 神は気づいていないはず……。 これが最後だ。腹の傷と腕を失ったことによる出血のせいか、意識が朦朧とし始める。 狙うは神の心臓部。 最悪の場合、俺が死ぬと想定しよう。 それでも……神を倒した後なら、チーム対抗戦には何の影響もないから問題はない。 肝心なのは、神が俺よりも先に死ぬことだ。 一秒でも神が早ければ、戦争は新撰組の勝ち。 その逆なら、メビウスの輪が勝つことになる。 背負った命の重さは同じか。 先に動くべきか。神の動きを見て動きべきか。 この瞬間から、全ての動きが結末を左右することになる。 先に動くべきだな。神が能力を放った直後、全く対処出来なければ、俺の敗北は確定してしまう。 「それがお前の切り札か」 準備を整え終えたのか、神の命力は安定していた。 「近藤。やはりお前は意外性に長けた男だ」 そう言いながら、虎徹へ視線を向ける。 神は虎徹に心力を注いだことに気が付いていた。
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