戦争の終わり。メインストーリー-2

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神はしっかりと刃の動きを追っているようだったが、まだ動く様子はない。 俺は攻撃を切り替えるために、フェイントを入れてから一度虎徹を引いた。 そこから神の心臓部を一直線に狙い、全力のスピードで突きを繰り出す。 同時に刀に注いだ心力を解放。 神はフェイントに惑わされずに、俺の動きを追えていた。 自分の心臓を狙った攻撃に合わせて、神は残った左手を虎徹の軌道上に運び始める。 ほぼ同時に神も命力を解き放った。 刀を吹き飛ばすつもりか? 虎徹の切っ先が神の掌に衝突する。 激しい衝突音。 神の能力が発動し、虎徹には凄まじい負荷がかかり始めた。 やはり虎徹ごと吹き飛ばすつもりか。 頭上から漂ってくる違和感。 さらにポセイドンのエネルギーで、俺を仕留めるつもりか。 ちょうどその頃、心力の効果が出始める。 青白い光を纏った虎徹の切っ先が、僅か数センチだが神の掌を押し返した。 神。この能力を避けなかったのは大きな失敗だ。 曲げない心。虎徹から放たれた突きなる軌道は、如何なる術を持っても曲げることはできない。 曲がらずに一直線に長けた攻撃だからな。
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