戦争の終わり。メインストーリー-2

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卑弥呼さんの手には、黄金に輝く扇が持たれていた。 その扇には羽を広げた孔雀が描かれている。 あれは……。 「敵を引き入れるのは、裏切り行為に当たるってことですよね?」 背後から仁の声が聞こえてきた。 美沙がDIMを操作して、チーム作成の画面を開いた。 それに合わせて、俺もチーム作成の画面を開く。 「その子、メビウスの輪の水神ね?」 元からの友人で、メビウスの輪を抜けることになりました。 それじゃ、信用性がないってことか。 仁は、ピリピリとした空気を醸し出す卑弥呼さんに対して返答した。 「そうです。大切な友達だから。失いたくないから仲間に入れるんです。新撰組には迷惑をかけません。新しいチームを作って抜くんで」 セオリーな仁の説得。 DIMには【二人でチーム名を入力してください。入力終了後、互いのDIMの赤外線を合わせれば、チーム作成完了です】と表示されていた。 その直後、予想外の言葉が卑弥呼さんから返ってきた。 「ごめんなさい。そんなの関係ないですのよ。あなた方がしようとしている行為が危険なのですわ」 空気がさらに凍りつく。 「別に新撰組とメビウスの輪も関係ないですわ」
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