戦争の終わり。メインストーリー-2-2

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人に思いやりを持つ女性の男。 ヒカルが彼女を探していると知った時、私は本当の意味で互いに思っていたのだと知らされる。 父が私にくれたリストバンドには、いわゆる特別なインジェクションが複数に渡って初めからインプットされていた。 人の心に触れる能力。 私が人を理解することに長けていないせいか、能力の相性は悪い。 しかし、深層部分まで触れることが出来なくとも、対象が何を考えて望んでいるのかぐらいはわかった。 私が触れたヒカルの心は、失った者への喪失感と必死に探し続ける愛情で溢れていた。 だからこそ、私の懐までヒカルの侵入を許したのだ。 私がそんな事を考えていたことを、三国志は知らない。 メビウスの輪とは別の何か。 ブラックアウトが始まってからも、どことなく気になっていて私は兄妹のことも調べていた。 ある日、チームが軌道に乗って、日本で一位になった時。 私は思わぬところで、弟の情報を手に入れることになる。
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