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多くの人へ戦慄を与えながらも、自らを削る様に生きて人に手を差し伸べるのではなく。
大切な人を労るような、本当の優しさは違うのだろうか?
メビウスの輪が拡大した理由は、ブラックアウトの初心者プレイヤーを次々に救ったからだ。
その結果、チームが大きくなるだけではなく、救われた人々は皆、私に感謝の意を示した。
私を素晴らしい人だと褒め称える。
まるで神様のようなお方だと。
それは良い事なのだ。
救うためには、多少の破壊はしょうがない。
そう学んだ。
私が生きる意味は、大切な三人を守るために。
戦って、傷つけて、破壊して、殺して、
失わないために。
今更、気付いても遅いかもしれない。
もしかして、私の生き方はエゴイズムだったのか?
間違っていたのか?
私は大切な三人を守りたかっただけなのに。
守り方を間違えたのだろうか?
あの四人が持つ優しさは、私が持つ優しさとは違う?
私の、愛の形は歪なのだろうか?
背負った物は、何一つ守りきれなかった。
それがこの戦いの終わりを意味する。
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