戦争の終わり。メインストーリー-2-2

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駄目だ。それだけは避けなければいけない。 チームの誇りとして、新撰組は誠を貫き通さなきゃならないんだ。 そうだ。心力は尽きたとしても、まだ命力は残っている。 俺は残った命力を、ありったけ虎徹に注ぎ込んだ。 さっきまでとは逆の立場だな。神が吸いとった心力を放ち、俺は命力を使っている。 幸いにも、神が放つ能力は心力によって変わるものではない。 虎徹に纏った炎は、俺が新たに注ぎ込んだ命力によって消失した。 蘇るように再び力を得た虎徹は、再び神の掌を押し返し始める。 これで対抗しても意味がない。再び力の源を吸いとられて、同じような展開になるだけだ。 いや、今度こそ、もうエネルギーは残されていない。 近づくことは出来ず、離れればポセイドンの攻撃でトドメをさされる。 将棋で言えば詰みであろう。 何か。何か策を探さないと。 「──!」 極限まで焦りを覚えた時、ある一つの案が頭の中で思い浮かぶ。 一か八か。これなら神に勝てるかもしれない。 いや、神が先に死ぬかもしれない。 既に迷っている時間はなかった。
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