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漆黒の空が昼間の様に輝いたかと思えば、次の瞬間、腹を突き上げる振動が起こる。
立つ事は許されない激しい衝撃。
視界が上下に揺さぶられ、俺はバランスを崩して地に尻をついた。
起こった出来事に目を見開く。
テラスに居たために、その状況を他の誰よりも正確に把握する事が出来たかもしれない。
揺れの原因は、屯所の頂上に雷を落としたのかと錯覚するほどの凄まじい力だった。
瞬時に屯所全体に衝撃が走り、頂上から亀裂が走る。
テラスの中に見える宴会の会場の床には大きな亀裂が入っていた。
その亀裂の大きさが、事の深刻さを物語る。
一瞬にして、屯所が真っ二つになったのか?
衝撃が走る一瞬前。
あまりの出来事に、吹き飛んでいたが頭の中で警報が鳴った。
これまでに聞いた事がない、心を折られる悪魔の悲鳴。
警報警報警報警報警報警報警報
※緊急警報※
4万超えプレイヤーが、戦闘の意志を示しています
ただちに一般プレイヤーは避難してください
警報警報警報警報警報警報警報
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