真夜中の宴

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─────伊達政宗───── 「牛若!家康!構えろ!敵が来たぞ!」 俺達三人は局長室へ繋がる階に待機していた。 突如、急襲してきた謎の敵。 強制チーム対抗戦があるなんて聞いてねえぞ。 新撰組の領域に無断で侵入したことによって、警報装置が知らせたのは八人。 一人は、屯所全体を真っ二つにするほどの脅威的な力を持つ。 その直後、屯所に直接侵入してきた五人は警報が鳴ったことから、一万以上であるには間違いない。 BLACK★STAR。聞いたことがないチーム名だ。 今まで隠れていたのか? ありえない。これほどのクラスが集まった連中なら、少人数といえどもランキング上位にはいるはずだ。 チーム対抗戦が始まる時に流れたメンバーの中には、卑弥呼の名があった。 卑弥呼ってあの卑弥呼だよな? 新撰組に所属しているならば、警報装置は作動しないはず。 そのせいか、家康は酷く狼狽えていた。 よせ。その事を考えるのは後回しだ。 とにかく現状を乗り切る! 沖田に指揮をとらせ、他の隊士達は全員、最上階の局長の部屋へ行かせた。 その他、現状。 セスとミラは自室。副長は局長の側に。天草総長は、何処にいるかわからねえな。 まずい。本当にチーム対抗戦だとしたら、局長が殺られたら全員オダブツじゃねえか。 気配で感じる。一万超えの五人は、それぞれバラバラの階から屯所に侵入した。 四万超えの化物は、正面入口から、堂々と入ってきやがった。 五人のうちの二人は、こっちに向かって一直線に来ている。 まもなく接触するところだった。
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