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話は長く続く、長い教師生活から何時しか自分の様な生徒を、何とか更生させるのが当たり前となったらしい。
「不良なんて一過性の病気だよ。でもな、学校をもし卒業出来なかったら、それは一生の重荷になる」
当たり前の事を当たり前のように言う。しかし、こうしてハッキリとそう言ってくれる教師は少ない。
「んなこと解ってんだよ。でも家があんなんじゃあな」
家に帰れば、泥酔した父親が殴りかかって来るような家だった。母はそれに嫌気がさし、まだ幼かった俺を置いてどこかに消えてしまった。
家に帰れない日々は続いた。気が付けば、学校にすら居場所はなく、この定年直後だった老人しか、相手にしてくれなくなるまで時間はかからなかった。
厄介事を抱える人間には関わらないようにするのが世の常だ。自分だってそうしてきた、だからきっとこれは当たり前なのだと何時しか諦めてしまった。
クリーニング工場でバイトしながら生計を立てていたが、学校に行く意味を感じられず、何時しか仕事を優先させるようになり、出席日数が足りず今に至る。
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