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教師の押しに負けたような感じではあった。
しかし、昔から世話になって居ると言う意識は有った為、言われなくとも学校には行くつもりだった。
「じゃあ、行くわ。夜は他に教師居ないのか?」
職員室はもぬけの殻のままだった。話し終わって尚誰も入っては来ず、来た時の職員室は幻聴だったのではと疑いたくなるほどだった。
「授業早く終わらしたんだよ、神崎とちゃんと話がしたくてな」
そう言い、茶を置くと”明日からも来いよ”と念を押され、職員室を出ようとした。
「…………………失礼します」
神崎が扉を開こうとしたその時、扉の向こうから声がした。その直後、自動的に扉が開いたと思うと。
「キャ!」
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