バトンのその先に
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命のバトンは繋がれた。それも壊れたバトンではなく修理されたバトンで。 何時しか二人は仏壇に立てかけられた二つの写真を眺めた。 職人気質が表情に現れているような老人と、もう一つは赤子を抱いた女性の写真だった。 「そろそろ、娘が起きる時間だ」 男はそう言い立ち上がると、振り返った瞬間に襖が開いた。 そこには小さな女の子が立って居た。 「お父さん、おはよう」
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