始まりの合流地点

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ーーーーーーーーそれから一週間。 「そう言えば、お前今日から夜間に行く日じゃなかった?」  中型二輪に跨る皮のジャケットを着こんだ、金髪頭の男はそう言うと後ろの座席を叩いて言って来た。 「送ってやんよ。、どうせ暇だし。夜お前居ないんじゃ出歩く気にもならねぇし」  学校にも行かず、お互いの素行の悪さから意気投合した友人は、バイクをフカしながら待機していた。 「良いよどうせ面倒くせぇし。もう学校行く気もないから。お前も今日休んだろ」  ”行った所で”である。どうせまた教室で浮いて一人になるに違いない。  いつだって自分には居場所がない。  それが学校であろうが、家の中であってもである。
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