第1話【 …home 】

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待て、待て、待て、待て、待て! ん、そうか。そうだ!これはあれだ! さっきの願望通り、"あのお店"がやってる"プレイ"なんだな? ハハハ、何だそうか?プレイか? 参ったなぁ… そうならそうと名刺の裏にでも書いておいてくれたらイイのに。 俺はポケットから名刺を取りだし裏側を見た。 『            』 ( …なんもねぇ。) そう、何もない。 た・だ・の・白・紙! 「 携帯番号すら書いてねーじゃね~かッ!!」 いくらなんでもそりゃねぇ~よ雅ちゃん。 せめてメアド位は書いておこうよ(泣) 「 おい?」 痺れを切らせた雅ちゃん。 この冷たい視線は何度目だろう? …因みに。 取り敢えず触れておくが、雅ちゃんの右手に握られている銃口は、変わらず俺へとその照準を合わされたままでいる。 ( はぁ。やっぱりあの感触は銃だったんだ?ってか、もうイイや。夢すら見させてもらえねぇーなんて ) 世界の終わりとは、案外身近にあるものなのかも知れない。 「 もうイイよ雅ちゃん。"プレイごっこ"はお仕舞いにして、お店にもどりなよ?風邪ひいちまうよ。」 せめて最後位は潔く去ろう。 それが男ってもんだ。 …が。 「何を言ってるんだお前は?」 「 うん?いや、だからもうイイよ。終りにしよう?」 ああ、なんて劇的なお別れなんだ。 まるで。恋人同士が、お互いを思いあった結果として決別を選らばざえる外、無かったような優しい別れ… 「 サヨナラ」 もう、これ以上の言葉は二人には要らない。 ( 俺、今メチャ格好よくね♪) まるでドラマのワンシーンの様だ。 この展開ならば、きっと、雅ちゃんのハートも射止めてしまうなwww 「 ほう、そうか。悪いな?じゃぁ死ね!」 ( ほらキタ♪ そうだろう、そうだろう。格好イイもんな俺、死ねってなるよな?なるなる、そう、死ねっ…ッて…ぇん? ) 「 何を言って…ッ!」 《 パスンッ!》 《 ズゴンッ!》 「 ヒッ …!?」 「 おい。何故避けた?」 「 ほえ!?」 雅ちゃんの握る銃口から微かな硝煙が揺らいでいる。 …で。視線を後ろの壁に合わせると、壁にしっかりと銃弾による着弾後が刻まれていた。 「 ほ、本物ッ!?」 目の前には。口説い様だが、相変わらずの無表情。 俺の額には冷たい油汗… 「 何・故 ・避け・た?」 「 は、ははは、は。え~と、雅ちゃん?」 「 何だ?」
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