第2話 確認

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「あなたが求める限り、 共に在ることを許して下さい、 といったら傲慢ですか?」  力なく首を振って応えた彼は、 不安の色の残る瞳で見上げて来る。 「でも、 私には何もない。 差し出せるものは何も」  その手を取って  そっと口付ける。 「それに、  どうせ、先にいなくなってしまうんだろう」  絶望の先の諦観。  それを感じて思わず、 主の頬に手を伸ばす。 「誓います。 あなたを置いて死んだりしません。 だから、 私のほしいものをくれますか?」  返事は待たずに顔を近づける。  元より、選択肢などない。  それは質問ではなく、  確認なのだから。
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