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単純に美しく着飾ったその姿を見たい
という気持ちと、
世間に見せびらかしたい
という気持ち。
どちらも満足させられる機会はそうそうない。
「なら、いい」
素っ気無くそう言いながら、
どこか安堵した顔を見ていると
胸が苦しくなった。
「私にとって、
あなたのいない世界は
無意味です」
家族も地位も財産も
全てを無くした彼にとっては今、
私がここにいるだけでは
だめなのだ。
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