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「なにも知らないくせ」
「何も知らないけどほっておけない。その涙は俺は嫌いだ」
そういって抱きしめてきた
包み込むように、腫れ物を扱うかのように優しく
俺はなぜか安心してしまい今日初めてあってなにも知らない人なのに子供みたいに大きな声でないてしまった
「落ち着いた?」
「うん、、、。俺さ今日ふられちゃってさ、、。別に告白してねーけどなんか向こうに好きな人ができたんだって」
「そっか、じゃ今フリーだね?」
「今っていうよりずっとフリー。体の関係があってもあいつ以外とは付き合う気になんねー」
「ふーん。ねぇ名前なんていうの?」
あぁまだいってなかったっけ
名前も言わないやつを抱きしめてきたのか
こいつ軽いな
でも一応お隣なわけだし言っておくか
「岩野誠」
「誠か。ねぇ誠」
「なんだよ」
「俺と付き合って」
あり得ない
今日初めて会ったのに付き合うとか
ないな
こいつ軽すぎる
「無理、勘違いするな」
「勘違いなんかしてないよ。俺誠のこと好きになったみたい」
「意味わかんねー。今会ったばかりだろ」
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