第8話

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 「……き。菜月……」  ゆさ、と肩を揺すられる。  んぁ、と間抜けな声が出た。  ぼーっとしたまま顔を上げると、飛鳥が覗き込んでいる。 「ごめん、勝手に入って。でも、お客さん」 「お客……?」  とろとろと、覚醒しつつある意識にまだ眠気が絡んでくる。  枕に顔を埋めれば、もう少し眠れそうな。  揺れる視界に映る飛鳥の顔が、少し曇る。 「来たんだけど」 「う、ん?」 「……真田」 「……へ!?」  ガバッと身体を起こすと、飛鳥の向こう、ドアの隙間から真田がちらりとこっちを覗き込んでいた。 .
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