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「……アホらし。訊くんじゃなかった……」
紅茶のカップを両手で持ちながら、呆れた顔でつぶやき落としたのは、飛鳥だった。
その隣で、芹香は無表情で窓の外を見ている。
「訊くから話したのに、そんな言い方って……」
呆れられているのは判ってるけど、それでも頬が緩みっぱなしな自分の顔がどうなってるのかってことは、あまり考えたくない。
゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚
2人によると、今日のあたしは花を背負って帰ってきたらしい。
あたしがまた一晩帰ってこなかったことを、2人は「どうせ真田のところなんだろう」と思っていたらしく、この間ほど構われなかった。
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