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それでも「ビッチになる」なんて意味不明なことを目指していたあたしのことを心配してくれてはいた。
昨日あったことをぽつぽつと恥ずかしくない程度に話すと、飛鳥は幾分ホッとした顔をした。
じっと黙って聞いていた芹香が、少し眠そうな顔であたしを見る。
「でも、肝心の真田の彼女は?」
その瞬間、飛鳥が「あちゃー」という顔をした。
あたしがきょとんとしたのを見て、芹香はようやくといった感じで溜め息をつく。
「その話は、したの」
「ううん……」
昨夜は、ずっと真田の腕の中にいて──この間以上に、優しく可愛がられたというか、何というか……。
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