第1話

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突然のことにクラス内はパニックに陥った。 あるものは泣いて、またあるものは、悲鳴をあげて逃げたしたが、こっちを見た途端、こっちに走ってきて俺の後ろに隠れた。 「ふざけんな!!なんで、こっちにくるんだよ!!」 そういって俺はそいつらを押し退けようとした。 しかし、 「なにいってんだよ!?こういうときこその委員会だろ!?」 そう言いながら、俺を化け物の前に押しやった。 ちくしょう…やってやらぁ!! そう叫び、筆箱の中に入れておいた護身用のナイフを投げた。 ナイフは化け物に当たって化け物はこっちを見た。 ゆっくり歩いてくる。 俺の前でピタリと止まったそれは、にいっと笑ったかと思うと、その大きな爪を振り上げ、俺に向かってふりおろした。 俺…終わったのか……? キィン!!!!! ………? おかしい……? いつまでたっても衝撃が来ない。 おそるおそる目を開けると、そこには上半身裸の後ろ姿があった。
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