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「スセリ君。」
俺がどうするか悩んでいると、後ろから落ち着いた声が聞こえた。
「………何?」
「よかったら…これ、使ってよ。朝、私が着てきたパーカーなんだけどさ。」
「なっ!?」
副ルーム長のコノハ=サクヤが俺にパーカーを渡してくる。
それを見たウズメが俺の驚いた声をあげて、俺を憎々しい目で見てくる。
こいつは、コノハを気に入ってるな。
「いや、悪いし…俺今汚いから」
一応気ぃ使ってみる。
「全然大丈夫だよ!!そんな格好してたら風邪もひいちゃうし……ね?」
ここで断ったら流石に失礼ってものか……。
「じゃあ…お言葉に甘えて………ありがとう」
俺はコノハの頭を撫でて、教室を後にした
どういうわけか、そのパーカーを受け取った瞬間から、胸の奥がチクリチクリと痛む
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