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スセリside
ここは学校防衛委員会本部。
場所は極秘のため、公開はしない。
とある一室に着く。
「失礼します。スセリです。」
声をあげれば、中から一言。
「おいで。」
その言葉を合図に俺は扉を開けて中に入る。
「お帰り、どうだった?」
「はい、今回は初めてのケースで教室の窓からガラスを割って侵入。その後、生徒に襲いかかるというものでした。」
「そうか…」
そういうと、委員長は俺の頭を撫でるようにして手を置いた。
この人の名前は、テラス=アグリ。
「身体中に痣や火傷があるな。どうした?」
「つい、転んでしまって。」
「そうか…あまり無理はしないように。」
「はい。そういえば…」
そこで一端言葉を区切る。
「今回現れた生物は、今まで見たことも無いような異形のものでございました。まるで、獰猛な動物を無理矢理融合させたような形状をしていました。」
「ふむ…。そうか。」
「それと、もうひとつ………」
言いにくいな…
「どうした。いってごらん。」
「実は…クラスメートに正体がばれてしまいました。」
「ん~、その位なら…何も問題ないね。大丈夫だよ。どうせ元々隠しとおせるとは思ってないし。君はそのまま生徒の保護に努めて。」
そんな軽いものでいいのだろうか…。
胸に一抹の不安を感じながらも、俺は部屋を後にした。
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