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「まあ、とにかく!!守りたいものがあるんだったら周りに流されずに最後まで守り抜けよ。」
「ああ、そのつもりだ」
「あ、あともう一つ…お嬢さんが気づかせてくれた今ならお前に伝わるかもしれないから言っておくな?」
「…なんだよ?」
「俺は、お前のことを、友達だと、思ってるからな!!」
「…!!」
「んだよ、だんまりかよ。もういいよ!!俺はもう行くからな!!じゃあな!!」
ヤガミはくるりとこちらに背を向けて立ち去ろうとする。
俺は、ハッと我に返ると、大声でヤガミの名前を呼んだ。
そうすれば、ヤガミはこっちを振り返ったので、俺は心に思い浮かんだ言葉を口にした。
「ありがとう。」
ヤガミは一瞬ビックリしたような顔をしたが、そのまま後ろを向いて、こっちに手を振り立ち去っていった。
俺は、一人じゃないんだ。
そう思わせてくれたのは、他でもない、コノハ、君のおかげ。
「ありがとう」
もう一つ、同じ言葉を落とした。
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