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「そんなことないよ
スセリ君は私を守ってくれた
確かに…化け物は怖かったけど、決してスセリ君のことが怖かったわけじゃないから!!
だから!!だから…私のそばを離れないで!!
ずっと一緒にいて…」
自分を卑下するスセリ君がなんだか、無性に切なくて泣いてしまった
「ああ!!ごめん!!
もう絶対に離れるなんて事とかは言わないから…だから泣き止んで、ね?」
「うん…約束だからね?」
絶対…約束だからね?スセリ君…
私は、君と一緒にいたいの
「コノハ!!昨日は大丈夫だった!?」
翌日、カグヤが私とスセリ君の元に駆け寄ってくるなり、叫んだ
それはもう、まるで烈火のごとく
煩いけど、私を心配してくれるのが嬉しくて
「うん、スセリ君が守ってくれたから全然大丈夫だったよ!!」
と、元気ですよアピールをしてみた
スセリ君は
「良かった」
と頭を撫でてくれた
うわっ…久々に心臓がドクドクする
しかも熱いや…
カグヤの視線がグッサグサと刺さっているような気がする
なんでこんなにドキドキするんだ?
分からないなぁ
帰り道、スセリ君は私のことをどう思ってるのか少し気になった。
ただのクラスメート?
友達?
それとも……
そこまで考えると、顔が熱くなった
隣を歩くスセリ君にこんな顔を見られたくなかったので、考えるのを止めた。
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