忌み子との出会い

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  「“鬼の子”なんだよ…」 「…は?」 間抜けすぎる声が出た。 「鬼?何言ってんの?」 「あぁ、昨日来たばかりだっけ?教えてやるよ…この集落にはな…」 この緊迫した空気に俺は唾を飲んだ。 そのとき… ガラッ 「お前らー座れー」 絶妙なタイミングで次の授業の先生が入ってきた。 「あ、やべ、先生来ちゃったよ…」 そう言ってクラスメイトは、大きな謎を残して自分の席に戻っていった。 俺は授業中ずっと「鬼とはどういうことか」というのを思い続けなければならないのか…。
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