六兆年と一夜物語

初めての田舎

2～3時間後、車の窓から見える景色に家がちらほら見えだした。

そして、ある家の前で車が止まった。

｢ここが私たちが住む家よ｣

改築はしてあるようだが、木造のいかにも田舎らしい造りだ。
今日からここで暮らすのか…

そんなことを考えながら、荷物を家の中に運んだ。

荷物の片づけも一段落着き、俺は集落の中を探索してみることにした。

右も左も木や田んぼの緑だらけのところだ。

しばらく歩いたところに、赤い鳥居が見えてきた。