六兆年と一夜物語

初めての田舎

｢そうなんですか、何だか珍しいですね｣

その後、一言二言交わし神社を後にした。

それにしても、神主のあの表情は何だったんだろう。

―――…
家に帰ると父と母が近所の人達に挨拶にまわっていた。

｢あら、アオイ。お帰りなさい。ほらアンタも挨拶しなさい｣

｢初めまして、アオイと言います。よろしくお願いします。｣

｢はい、よろしくねぇ～。イケメン君が来てくれておばさんも嬉しいわぁ～!｣

この集落の人は以外に普通のようだ。