第1話

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気づくと病院にいた 看護婦がいて、主治医もいた。 丁度お昼の時間で親も友達もいなかった そんな静かな病院の一室で 主治医が言った 「君は取りつかれたようだ」 僕には理解できなかった 取りつかれた? 一体何に取りつかれたんだ? 思わぬ発言に呆気をとられながらも僕は看護婦に尋ねた 「母さんは?」 少し頭が痛かった 「お母様はお仕事中よ」 優しい笑みを浮かべて僕を安心させたいような作り笑いだった 僕は主治医と看護婦を怪しみながらもその感情を隠していた しかし 「私が怖いか?」と主治医 「大丈夫、君を食べたりしないわよ」と看護婦 一瞬で吐いた 嫌気がしたのか安心極まったのか 何かしらの精神錯乱により嘔吐した
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