.。o○3年後の冬.。o○

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駐車場はもう薄暗くて、 まるで今の自分の気持ちと同じように思えてくる。 「…葵ぃ」 後ろから、 司の声が聞こえて、 少し怯んでしまいそうになるのを堪(コラ)えて振り返った。 「ゴメン。待たせたよね…」 「アホ。待たせ過ぎじゃって」 そう言ったかと思ったら、司の腕に抱きしめられていた。 「……司、離してっ」 私は司から必死に離れようとするのに、 司の腕は力を強めるだけで離してなんかくれなかった……。 「離したら、葵…逃げるやろ…」 耳元で、司の震えたような切ない声が聞こえてきて… 動けなくなってしまった。 「つかさぁ…なんで、なんで……離して…くれんの…」 「……俺、忘れれんかった。葵のこと…」 「…ひどいことしたのにぃ」 「ほんなヤツが…泣くか。アホう」 「アホ、アホ、いうなぁ…う~…」 「お前がアホちゃうかったら、誰がアホなん?泣くなぁ」 司の腕に抱きしめられて、何時までも子供みたいに泣いてた。
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