.。o○3年後の冬.。o○

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……途中、倉田先生と会い、 「お疲れさん、お先ー!」 「「お疲れさまです」」 倉田先生とスレ違い様に挨拶を交わして休憩室に行く途中、琴子先輩が話を振ってきた。 「なぁなぁ、小泉って…気づいとん?」 「……へっ、何をですかぁ?」 そう聞いた私に、 …ふふっと意味深に、笑いながら話しを続ける。 「ヤッパリ!小泉って…にぶそうやもん」 「だから、何がですかぁ?」 「……やめとくわ」 「えぇー!なんでですかぁ?気になるぅ」 琴子先輩は、さも可笑しそうに笑いながら休憩室に入ると、 備え付けのミニキッチンで、お茶の用意をはじめた。 私は、スッキリしないながらも、琴子先輩は絶対教える気が無さそうだったから、 それ以上の追求は諦めて、 お弁当の入ったバッグをロッカーから取り出していた。 琴子先輩は、私の分のお茶も持ってくると、ゆっくりとテーブルの上に置いてくれた。 「ありがとです」 少し、ムッとしてしまった。 「ふふっ、拗ねとぅ」 「……そんなこと…」 私の言葉を聞いた途端、笑いだした琴子先輩にまたムッとしてしまうのだった。
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