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午後の診察時間も始まって、私たちは通常業務に専念していた。
「……もうすぐ、初診の患者さん来ますね?」
「ん、あぁ、ホンマやなぁ?」
そう言いながら、
時計を見ていたその時だった
ーーウィーン…
と、入り口の自動ドアの開く音が私たちの居る所まで、聞こえたのは…
自然にそちらへと視線を巡らして、
ーー私は思わず…
逃げ出したい衝動にかられた。
「なん…で」
……口からも、
勝手に言葉が溢れてしまってた。
暫くして、
懐かしい声が
耳に流れ込んでくる
「……あお…い」
「…つ…かさ…」
こんな、偶然なんて
いらなかったのに…。
ーー残酷すぎるよーー
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