.。o○3年後の冬.。o○

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「……ん?小泉、知り合いなん?」 「……まぁ」 それしか、言えなかった。 「ほな、小泉、お願いなぁ」 「あ、ちょっ…」 琴子先輩は、奥に行ってしまったため… ……仕方なく 私は、仕事モードの口調で対応を始めたのだった。 「こ、こちらに、記入をお願いします…」 「あぁ、えと、俺と違うんよ。 もうすぐ来るけん…」 「…そうですか…」 「同僚、なんやけどな」 「解りました。お掛けになってて下さい…」 「あぁ、うん」 ゆっくり椅子に座るのを、どうしても見てしまう。 髪型は少し変わってるけど、 優しい表情は変わってはいなかった……。 学生の頃、付き合ってた人。 忘れたくても忘れる事なんて出来なかった。 ……初めて 身も心も…捧げた人 私の全てを捧げた人。 "大事な存在"だったから……。
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